季節の便り
2008年 冬だより

昨年は雪がほとんど降らなかったのですが、今年はたくさん降って安心しています。雪が舞う中散歩に出かけました。雪が音を消してくれるのか、もともと静かな山の中なのですが、とても「静寂」を感じさせてくれます。時間がとまったかのように、私たち二人と2匹の犬の足音が響きます。竹がとっても青く見えて美しく、あたり一面雪におおわれた山里がひろがります。とっても気持ちいい朝です。
今年の新しい出来事は15年使った薪風呂釜を灯油兼用に変えたことです。焚口が外なので、夏はいいのですが、冬はとても寒く、薪もしけっていたりすると2時間以上かかります。待ってる間に寝てしまったこともありました。なんと灯油は便利!入りたい時にすぐにお湯が沸きます。(かなり世の中とかけ離れた暮らしをしているのです)でも、音はよくないですね、、、、。便利ということは何かを捨てることなのかなー。
インドに行ってきました。インドは私にとっていつも感動を与えてくれますが、今回はこんなことに出会いました。この写真を見てください。
一瞬これをみた時はなんだか、何をしているのか、理解に苦しみました。通りがかりの誰にでも、のどが渇いている人にやかんで水を飲ませてあげている。そばに水のでる蛇口があるのに。なぜだろう?インドの人に聞いてみた。
誰でも、自分がよい行いをすればかならず自分にもどってくる、悪いことをすればこれもまた自分にもどってくる。これはお金持ちの人がお金を出して、人に頼んでやってもらっていること。、、、、蛇口ではなく、人の手で注いだ水を飲む心地よさ、、、感激。
(2008年1月更新)
今年も終わりです。

昨日の夜の月、夜明けの太陽、、、。冬は毎日すばらしい風景を見せてくれます。長野は寒いけど、体がゾクゾクするような景色。冬は特に感じます。
11月末で染めの仕事は終わり。3月までお休みです。といっても、私がゆっくり休むわけではありません。山の雪道はスタッフの人たちがのぼってくるのは不可能、そしてなによりも染めた液が次の朝には凍ってしまって布にくっついて痛んでしまうのです。今年はいままでで一番忙しい年でした。連れ合いの山本も手伝い始めてくれたので、動かしているものも多くなり私の頭の限界ギリギリでやってました。そのせいもあって、もうあとわずかという今頃、ボッーーーとしています。
12月からまた、インドにいって布作りの仕事です。長い間の念願の私の思い描いているシワ加工、やっとサンプルができてきて、今回はつかえそう。それもムガシルクで張りのあるおもしろいものができあがりそうです。横糸の撚りを強くするのですが、平均化するのが大変だったのです。インドの人達の仕事に対する熱意はすばらしい!私はチカラをいただいてきます。
来年はミシン、織りなどが好きなスタッフもふえて野良も一段とパワーアップです。
(2007年11月更新)
冬のはじまり

アルプスの山々もうっすらと雪化粧、そして紅葉。すばらしい色の季節です。栗もおいしいし、そして新そばもできるころ、、、、。我が家も2~3回そばを栽培しました。種を植えて収穫までは簡単!なんとそれからが大変でした。なにせそばの実は小さくて、刈り取って、土が少しでも入ると、そばの実だか、土だかわからないのです。一年目はどうしようもなくギブアップ。下に住んでいるおばあちゃんに頼んでしまいました。そして石臼で挽いてもらってそばをうちました。でも、なにせ初めてで、そばうどんになってしまいました。私は、もともと都会にいたときはそばは好きではなかったのに長野にきて、そばがこんなにもおいしいものだと知って感激!今は田舎そば、更科そば、十割そば、みんな大好き。いつでも近くにおいしいおそばやさんがあるのでしあわせです。そばの茎が収穫の頃、とてもきれいなピンク色になるので、それも染めてみました。でも色はでませんでした。今は栗のいがを集め、これから染めてみようと思っています。
昨日、上田別所温泉の近くにある友人のカフェに行きました。庭の栗の実で、おいしいモンブランを作ってくれています。栗の素朴な味を感じて、体が喜んでいました。なにもかも、おいしい秋です。
(2007年11月更新)
秋だより

暑い夏もすぎ、すすきの穂も赤く色づいてきました。二人で大根の種も急いで蒔きました。染めも焦りを感じてくる季節です。柿渋は9月中で、ほとんど染まらなくなります。隣村のおばあちゃんが今年もげんのしょうこを丁寧に干してつくってくれました。冬になると凍ってしまって染めはできないので、あと2ヶ月染めるものを計画的に考えなければいけない時期です。朝ゆっくり外でお茶を飲んでいましたら、なんと自然薯の葉を発見!私がこの世で一番好きな食べ物といえば自然薯なのです。長野に引っ越してきたばかりの頃、「自然薯が家にあるから掘っていいよ」と近所のおばあちゃんにいわれて喜んで行きました。午前中一杯かかって5本細いのがやっと掘れました。3本はおばあちゃんに渡し、2本は大切にいただきました。はじめて、掘るのが大変なことを知りました。でも、葉やつるが他の木に巻きついているのをみるとあそこにあると確かめている私です。冬になって霜がくるとその枯葉が散ってしまうので、掘るのはその前です。私はとても掘れないので、連れ合いに掘ってもらいます。
今年は食べれるかなー。
(2007年9月更新)

