長野の工房 工房野良

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季節の便り

田植え

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新緑季節もそろそろ終わり。でも、北アルプスの山々にはまだ雪が残っていて、とても美しい姿をみせてくれる。朝早く起きて、山々をながめていると、ここは天国か?と毎日思っている。先日仕事をしてくれているインド人が日本にきて、富山を訪ねた際、山の中に家々があるのに、夜暗闇の中、人がだれもいなくて「わたしは天国にきてしまったか、、、、とおもった」と目を丸くしていっていた。人それぞれ、天国のイメージが違うのだなーととても面白かった。
 田植えも終わった。畑も少しづつ夏野菜を植えている。何年かぶりににわとりも飼い出した。りっぱな石積みの小屋があるのに、2回ほど「はくびしん」に食べられて、全滅したので、しばらくは飼わないほうがいいと近所のおばあちゃんからいわれていた。5年ぶりにかわいいにわとり6羽がきた。まだ卵は産んでくれないが、とても心がなごむものだ。もうそろそろ、山のふきも大きくなるので、いっぱいとって染める季節になった。

(2009年6月更新)

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まぶしいくらいの新緑にウグイスが声を競い合うように鳴いています。春はとても忙しい。染めが始まり、新しい布もたくさん織ってもらって、染めることにワクワクしてくる。いっけん、なんでもない布が、洗うと縮み具合で絶妙な表情を見せてくれてうれしい。田んぼも始まっている。もみがかわいい芽をだして、6月の田植えをまつばかり。畑もじゃがいも、ねぎを植えました。耕運機で起こしたばかりで、草もなく、最初は気分よくできる。6月ぐらいになって、あっという間に草だらけになると、やる気がなくなってしまう。今年はきちんと草に向かっていきたいものです。
 この村に住んで、初めて目にしたもの、藤。都会では藤は、棚を作って観るものですが、なんと山には大きな木に藤が巻きついて、紫の花を咲かせています。桜が終わった山を、美しく飾っています。

(2009年5月更新)

やっと春になりました。

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さんしゅうの木の花が庭でもうつぼみをふくらませています。早いときはお彼岸、遅いときは4月中旬でした。今年はとても暖かい。藍もいつも氷の山になっているのに、初めてこの時期に全く凍っていません。いつでも染めれますよといっています。
 カマドもまた、おおがかりに作り変えました。なにせ、サンプルがあるわけでもなく、いちから考えてきましたから。薪の量をいかに少なくして、熱効率をあげていくか、また大きな重い鍋をいかに扱いやすいようにつくるか、、、、?つれあいが色々考えてくれて、今度は鉄のワクをつくってもらった。隣町の鍛冶屋さんがオーダーで作ってくれた。もうすぐ、完成。福寿草の花を眺めて、安らいでいるこのごろ。
 また、一年が始まる。

(2009年3月更新)

もうすぐ染が始まる春です。

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 冬になる前、畑のとうがらしの枝に地面から10cmぐらいのところにカマキリの卵を見つけた。みんなと「今年は雪が少ないかもネ」と話していた。この卵を産む場所がその冬の雪の量を当てている。大雪の年は下から50cmのところに卵を産んでいた。今年も、雪が少なく大当たり、自然ってすごいネ。
 仕事が忙しく、なかなかこの冬は家にいることが少なかった。一段落したので、前から行きたかった山形県の山寺に行ってきた。私が稽古していただいている整体の先生も「山寺はすごいものを感じる」とおしゃっていたのもあって。
 「やァーすごい!」駅に降り立つと山の上の岩壁に古い建物がいくつか並んでいる。800段もの階段があるという。急な雪道を登っていった。何千年もそこにあるような岩壁、あまりの力強さを感じて、たたずんでいた。そういえば芭蕉もここを訪ね、有名な句を詠んでいる。
 「しずけさや 岩にしみいる せみのこえ」 この岩はもしかしたら、目の前の大きな岩か?となるとさぞかしセミの声もすごい声だったのだろう。ひさしぶりに体がゾクゾクする風景だった。
 インドでも、僧が瞑想したという大きな岩を見たが、山寺も修行の寺なので、何か似ている空気を感じた。
 もうすぐ染がはじまる春、薪ストーブの火を観てゆっくりする冬が終わりに近づいている。

(2009年2月更新)

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